東北関東大震災による津波の被害や原発汚染のニュースはこちらの新聞でも連日紙面のトップを飾る大きな扱い。肉屋のおばちゃん、掃除のおばちゃん、レストランなどでも日本人と知ると「家族や家は大丈夫だった？」と心配してくれる優しいマレー人達。特に興味深い記事は視点の違いなのであろう、大変な被害にあいながらも冷静かつ礼儀正しく行動する日本人の姿だ。学校の先生が生徒全員を非難させた後最後に電気を消して非難したという記事は「素晴らしい行動。考えられない！四川大地震の時、生徒を置いて教師が真っ先に逃げた中国人には到底理解出来ないだろう。」「世界最高水準のマナーと高い教育の成せる業」等その行動が絶賛された。きちんと列に並び物資を受け取る写真、避難所で狭いながらも互いに気を使い合い通り道を空けて横になる人々の写真。マレーだけでなくきっと世界中がそのような視点からも日本を見ているんだな、と外に居て改めて感じるものがある。地震なんて経験の無いマレー人にとって津波が見る間に街を呑み込んでいくあの光景は旧約聖書の「ノアの箱舟」を連想させたに違いない。パニックになって泣き叫ぶどころか互いを思いやり前を見て協力しながら前進していく姿に「尊敬」という言葉で現地の人々は称えているのである。日が経つにつれこちらでも市民レベルで義援金集めのイベントをはじめ様々な支援活動が活発化してきている。教会での献金をはじめ銀行のキャッシュコーナーでは画面表示で献金を呼びかけたり、チャリティーコンサートやダンスイベント、スタバの店頭、近所のショッピングモールでは千羽鶴企画でこんな風に義援金を集めていたりもする。勿論日本人会や大使館でも義援金協力の呼びかけやチャリティーリサイクルバザーなど皆が心を一つにして日本を応援している。遠くからでは何も出来ないけど、友達の安否も気になるけど今はせめて自分の出来る範囲で出来る事で応援したいと考えている。

初めて食べたチリパンミー。パンミーはお店によって実に様々な味付けと食べ方がある庶民のファーストフード。麺の形状も餃子の皮みたいなぺらぺらした物からきしめんみたいに平たい物まで実にバリエーション豊か。手打ちに拘る店もある。このお店は細いうどん状の麺。辛いのは苦手なのでこのお店は何となく避けてたんだけど、チリは好みで後入れするという話だったのでトライ！先ずは店の顔である「ドライチリパンミー」を注文。チリをかけ半熟卵や具と一緒にしっかり混ぜ込んで食べる。イメージ的には明太釜玉うどん。明太をチリに置き換えた感じ。スープも付いてこれで5RM。（どこもパンミーは5RM前後なのね～。）美味しいですっ！でもスープはイマイチ…味が無い。サイドディッシュに揚げた白身魚を注文。このから揚げは◎何事もチャレンジ精神が大切よ～食わず嫌いはいかんいかん。次なるチャレンジは「ミルク味のフィッシュヘッドミー」かな？

マレーシアへ来て気になる食べ物の一つがこの南瓜のスープ。思い続けて半年以上。やっとやっと食べる事が出来ました！チャイニーズのコピで出してるメニューなんだけどこれが中々食べられないっ！実はこれ、メニューには載ってない知る人ぞ知る裏メニューなのであります。南瓜がある時だけ、しかも無くなったら終わりという幻の一品。いつ入荷するかも全く分からないこのスープを目指して何度ここへ通った事か…。食べてみるとスープというより南瓜の器にバクテー（肉骨茶）を詰めて蒸した感じ。「漢方のスープ」と聞いていたのでちょっとイメージと違ってたかな…。でも南瓜と一緒にすくってご飯にかけて食べるとほど良い甘みがマッチする美味しさ。薬っぽくなくて合格！でもこのパクチーはいらないかな～。

ドリアンの時期がやって来て約１ヶ月。街ではドリアン屋台が道端で店を広げる姿をあちこちで見かけるようになりました。個人的にドリアンは苦手。去年はこのドリアンを巡って夫と喧嘩までしたし…。こちらでは「3回食べると好きになるから」と言われているので取り合えず今年も食べてみる事に。これはD24という品種。猫山王という品種が本当は最高級？とかで美味しいと言われておりますがお値段もそれなりにお高いっ！いずれの品種も良い物を扱ってる屋台なのか、ドリアン独特の強い刺激臭はあまり感じられない。あれっ？全然臭くない。何だか去年の印象と大分違うなぁ。どことなく甘い花のような香りがしないかい？！とでもいう感じで何だか私でも食べられそうな予感。家に帰って一番小さいのを食べてみる。外側の薄い皮をちょっと剥いてクリーミーな果肉を一口。甘～い！中々どうしてD24も負けてはおりませんよ～。4度目にして遂にドリアン克服なり。

ニュースで大規模な地震の様子を目の当たりにして大変心配しております。日本に居る家族や友人は勿論の事、既に本帰国された方やこれから帰国される方々、皆様のご無事を心よりお祈りしております。