ミトーから船でトイソン島へ。馬車に乗って島をゆっくり見学する。今では数もめっきり減ったという路上の床屋やハンモックに揺られて昼寝する親子、毒サボテンやバナナ・ザボン等のフルーツも沢山生い茂っている。ジャングルクルーズの前にココナッツキャンディー工場を見学して一休み。美味しい果物や蜂蜜レモンジュースを試食する。果物には必ず塩が添えられている。我々がスイカに塩を振って食べるのと似てるかな…？蜂蜜はさらっとしててホント美味しかったです。

メコンデルタの名物揚げ餅ボールとエレファント・イヤーフィシュの唐揚げ。揚げ餅ボールはこんな風に転がしながら作ってました。エンタメ性抜群！で、食べる時はハサミで切り分けるのであります。ほんのり甘くて懐かしい味。魚は豪快に手で千切って何と春巻きの具にして頂きます。魚の春巻きとは斬新な！でもでも専用タレが良く合います。油っぽくないからいくらでも入っちゃいまぁ～す♪揚げ春巻き、生春巻き、フォーなどベトナム料理は「各料理ごとにそれぞれ専用のタレで頂く」というのがソースで味わうフレンチっぽいなぁ～と思うのは私だけでしょうか…？

戦線での食事を試食。タロイモを蒸して炒ったピーナッツ＋砂糖＋塩を混ぜた物につけて食べる。タロイモを食べるのは初めてだったがサツマイモとジャガイモを足したような食感で非常に食べ易い。とはいえ喉が渇くので笹の葉を煎じたお茶を飲みながらの試食。ここでは戦線食の試食の他に、古いタイヤでサンダルを作ったり米を挽いた粉を水で溶いて一枚ずつ春巻きの皮を焼いたりという実際の工程も見学する事が出来る。竹を利用して作った手洗い場やサンダルなどの日用品、不発弾を解体して手榴弾を量産するなどアメリカ軍が落としていった物を有効活用するベトナム人の手先の起用さを垣間見る貴重な体験となった。

クチの地下トンネル跡地を見学。アメリカ軍を悩ませ後に枯葉剤散布（このベトコンの拠点である森林の枯死と耕作地域の破壊を目的に散布された）のきっかけともなったクチトンネル。見れば見るほど緻密な計算のもとに効率良く作られている。蟻の巣のように張り巡らされた彼らの地下トンネルはこの小さな道具のみで掘り進められたという。この周辺はのどかな田舎町。食用の茶色い牛も沢山放牧されている。「ベトナム戦争＝枯葉剤＝ベトちゃんドクちゃん」という図式が頭の中にあって胸が潰れる思いで見学する我々とは正反対にアメリカ人ツアー客はゲームでも楽しむかのようにキャーキャー笑いながら展示物の戦車に跨り実弾射撃を体験する。自分のおじいさんはヒーローなんだと言わんばかりのデリカシーの無い態度には正直不快感を覚える。今も枯葉剤の影響で苦しむ人々の現実を彼らは果たしてどの程度知っているのだろうか？何の援助も責任も持たないアメリカ。後日訪れたツーズー病院（現平和村）で色々とお話を聞いてきたがアメリカ人の姿を見る事は無かった。

市内のあちこちで見かける露天商。ヘルメットやマスク、巨大な風船に雑貨など日用品の販売からこんな風に寝ちゃってるけど観光客狙いのシクロのおじちゃん、ココナッツジュースや果物なんかもあちこちで売ってます。変り種はこの空き缶細工のお店。おばちゃんたちがブティックの入り口にお店広げてバッグや帽子を製作中。これが果たして実用的な物なのかはさて置き、たま～にジュースやお菓子なんかも摘みながら実に楽しそうなおばちゃん達。誰かの家のリビング風、な感じを醸してました。ベトナムはスイーツばかりか果物の種類もと～っても多くてしかも美味しい国！特にみかんは小粒ながら甘くてとっても美味しかったです。今回初めて食べた果物（ジュースですが…）は「カスタードアップル」と｢チェリー｣（…とおばちゃんは言ってたが多分違うと思う。）カスタードアップルはちょっぴりしつこいけどヨーグルトシェイクみたいな味。チェリーは種がいっぱいで姫林檎みたいな甘すっぱさがたまりません～。グレープフルーツと夏みかんを足したような「ザボン」も手が止まらないっ！日本を発って以来、みかんを見るのは実は初めて。（マレーシアには無いのです…）みかん大好き人間のアンテナはまだまだ錆びちゃぁ～おりませんよ！遠くからでも匂いは嗅ぎ分けられますのよ～オホホ♪