8月中旬に行われるチャイニーズのお祭り。お祭りといっても「お盆」の行事。日本と同様、先祖の霊を供養するために様々な食べ物や縁起かつぎの品々が供えられるのだが、日本と大きく違うのは「共同お供え所」というシステムとその規模の大きさである。この時期、チャイニーズのコピ（屋台）が立ち並ぶエリアの一角にはこのように巨大なイベント会場が設置される。大体が祭壇・供物・ステージエリアに分かれており、次々訪れる人があげる線香の煙で目が痛くなるほど。夜になるとステージでは歌謡ショーが行われる。供物は主に「財」「福」などの文字が背中に描かれた亀の饅頭や米・ビーフン・ビスケット・キャンディーなどが貼り付けられたタワー、金紙で折られた巨大なパイナップル等。恐らく手作りであろう巨大なハリボテも実に見事である。小学生が描いた学校単位の絵画なども展示されている。各家庭ではなくこの様にコミュニティ単位での供養。圧倒される美しさもあるのだが、いかんせん中には普通の食事を剥き出しで供える人もいる。そのまま放置の為、夜になるとネズミや野良猫などが食い散らかして不衛生この上ない。チャイニーズにこまめな掃除など望めないので、見学するなら初日がお勧めかな。